独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

院長のあいさつ

令和元年、ご挨拶を申し上げます。

平成は医療システムの大きな変化が生まれた時代でした。当院も国立病院から独立行政法人に変わり、DPC(診断群分類別包括評価)制度、新研修医制度、新専門医制度、介護保険制度などが始まりました。医学の発展は目覚ましく、平成初期の治療と比べ、かなりの変化に驚愕させられます。令和になり、日本が成熟期を迎え、少子高齢化や生産年齢の対策など難題が山積みですが、新たな知恵と技術が生まれ、乗り切って行くものと信じています。さて、このような時期を迎え、「真の健康とは何か」、「良い医療とは何か」、「充実した人生とは何か」、さらに「より人間らしく生きて行く上で医療はどうあるべきか」を真剣に考える機会を与えられたと思っております。

当院は、良い医療、規範となる医療をフットワークよく提供することをモットーとしています。心臓血管、脳卒中、がんを3本柱に診療を行っていますが、あらゆる合併症や全人的医療を目指すために糖尿病・内分泌内科、腎臓内科、眼科、歯科口腔外科(口腔内ケア)などの診療科を設けています。さらに高品質な医療を行うための認定看護師、特定看護師、診療看護師など育成し、多職種のチーム医療を進めています。鹿児島の医療の中で高度急性期、急性期医療を担うことが当院の使命の一つですが、これからも皆さんと一緒にご自身の病気について考え、最適な医療を提供することを目指したいと思っています。患者さんやご家族が病気についてよく理解し、納得して検査を受け、納得して治療を受けるようにお手伝いをしたいと思っています。

さて、鹿児島県は医師過剰の鹿児島市と医療過疎の周辺地域の医療格差問題が現実となってきています。今後の日本医療の縮図といっても過言ではありません。社会構造的な難題がありますが、令和は鹿児島医療センターでも地域貢献の在り方を追求し、活動する時代と考えています。

当院は皆様に選ばれる病院を目指し、努力を続け、良い医療、規範となる医療を実現したいと思っております。私たちの考えに賛同する「心ある医療人」が集まり、一緒に新しい医療の形を模索し、実効性のある地域医療貢献に一歩でも二歩でも近づきたいと考えています。

令和元年5月8日

鹿児島医療センター院長

田 中 康 博

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