独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

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小児科

診療科の紹介

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私たち小児科が目指していることは

子どもの心臓病全てを診療する。
子どもの心臓病による突然死を予防する。
生まれつきの心臓病は成人になっても診療する。
肥満を治療し、将来の心筋梗塞・糖尿病・脳卒中を予防すること。
また、心臓病だけでなくワクチンで予防できる病気はワクチンを接種し予防することも推進しています。
入院に関しては心臓病だけに限らず喘息、気管支炎・肺炎、嘔吐下痢症などの疾患にも いつでも対応しています。

【診療体制】 (受診予約案内)

心臓外来

平日午前、毎日行っています。予約は予約センターへお願い致します(TEL:0120-68-0704)
電話は平日の9:00から17:00までにお願い致します。

肥満外来

月・金曜午前に行っています。予約は予約センターへお願い致します(TEL:0120-68-0704)
電話は平日の9:00から17:00までにお願い致します。

検査

心エコー(心臓超音波)検査
平日午前、毎日可能です。予約は予約センターへお願い致します(TEL:0120-68-0704)
電話は平日の9:00から17:00までにお願い致します。
ホルター心電図検査(外来で24時間の心電図を記録する検査)
平日午前、毎日可能です。不整脈のタイプにより機器が異なります。
初診時の検査予約は私たちの説明をお聞きになっていただいたうえでお申し込み下さい。
再診時の予約は予約センターへお願い致します(TEL:0120-68-0704)
トレッドミル運動負荷試験(ベルトコンベアーの上で走りながら心電図をとる検査)
月・火曜日午後に行っています。初診時の検査予約は私たちの説明をお聞きになっていただいたうえでお申し込み下さい。
再診時の予約は予約センターへお願い致します(TEL:0120-68-0704)

スタッフ紹介 【平成29年4月1日現在】

田中 裕治 (Yuji Tanaka)
(部長)

専門領域
  • 小児循環器
学会専門医・資格
  • 日本小児科学会専門医
  • 日本小児循環器学会評議員及び専門医
  • 日本循環器学会
  • 日本小児感染症学会
  • 鹿児島大学医学部臨床教授

関 俊二 (Shunji Seki)
(医師)

専門領域
  • 小児科
学会専門医・資格
  • 日本小児科学会専門医

吉永 正夫 (Masao Yoshinaga)
(医師)

専門領域
  • 小児循環器
  • 小児肥満
  • 感染防止対策
学会専門医・資格
  • 日本小児循環器学会;評議員
  • 日本循環器学会;評議員及び専門医
  • アメリカ心臓協会(AHA);海外特別正会員(FAHA)
  • 日本心臓病学会;特別正会員 (FJCC)
  • 日本心電学会;評議員
  • 日本小児心電学会;評議員
  • 日本肥満学会;評議員
  • 北米肥満学会 (NAASO);会員
  • 感染制御医師(インフェクションコントロールドクター)
  • 日本小児感染症学会;評議員
  • 日本小児科学会;専門医

外来診療曜日・担当表

外来担当一覧表はこちら

受付時間 午前8時30分から午前11時00分まで
診療時間 午前8時30分から午後5時15分まで
*ただし、急患についてはこの限りではありません。

吉永
田中
田中 田中 永留
田中
吉永
田中

実績

小児科の特徴

小児心臓病の専門病院
  1. 健診(検診)でみつかった所見の精密検査と治療
    1か月健診や3歳時健診などの乳幼児健診でみつかった心雑音、小学校・中学校・高校1年生を対象とした学校心臓検診で見つかった心電図異常などの精密検査に関しては、鹿児島市内だけでなく、鹿児島県全域から御紹介をいただいています。また、県内の多くの医療機関の先生から心臓病の疑いのあるこども達の診断・治療の御依頼もいただいています。子どもの心臓病すべての診療を行っています。
  2. 重症の先天性心疾患(生まれつきの心臓病)
    新生児期(生まれてすぐの時期)には重症の心臓病もあります。重症の心臓病では全身状態の改善が重要になります。重症の心臓病の管理に関しては24時間受け付けています。その後の手術については、鹿児島大学病院、福岡こども病院、熊本市立市民病院などの先生方と連携して診療しています。
  3. 成人先天性心疾患(成人に達した生まれつきの心臓病を持つ患者さま)
    重症心臓病の患者さまも手術で助かる時代となり、生まれつきの心臓病を持ったこどもたちが成人になり、引き続き抱えていく、あるいは新たに抱えた問題を解決していきたいと考えています。鹿児島大学病院、福岡こども病院、熊本市立市民病院などの先生方と連携して診療しています。
肥満治療

小児肥満の治療も開始しています。当院小児科は日本肥満学会認定の肥満症専門病院に認定されています。小児科部長(吉永)は日本肥満学会認定の肥満症専門医および指導医に認定されています。

二つの条件が整えば肥満治療は成功します。
  1. 子ども自身が“やらなければ”“やりたい”と考えている
  2. 私たちのやり方を聞いて“この方法ならできそうだ”と自信を持てる
です。意欲と自信を一緒に持つことができれば成功します。“鉄は熱いうちに鍛えよ”です。

指導していることは、

  1. 治療開始早期に減量できれば自信が付き、意欲 (やる気) を持ち続けられる
  2. よく噛めば少ない食事量で満腹感が得られ、強制的な食事量制限は必要ない
  3. 休みの日(土・日曜、祝日)に1日1万歩 歩けば体の脂肪は必ず減っていくこと
を実感してもらうことです。もちろん、ご家族の協力なしでは成功しません。

当院の肥満外来を受診し、3ヶ月以上外来受診を続けることができた子どもたちの平均の肥満度減少率は17%にもなります。あきらめずに受診して下さい。

*肥満度については後の方に説明してあります。

入院

入院に関しては鹿児島市北部の入院施設として、川崎病をはじめとする心臓病だけでなく、喘息、気管支炎・肺炎、嘔吐下痢症などの疾患にも対応しています。

診療実績

小児専用の心エコー装置、新しい運動負荷試験装置(トレッドミル運動負荷試験装置)を配置し、診断機能の強化を続けています。不整脈の診断にはホルター心電図(24時間心電図)検査が欠かせません。

私たちの病院では、乳幼児・小児用の小さな機器を5台用意しています。12誘導すべてを記録できる機器(もっと正確にはBrugada症候群を正確に診断するためのホルター心電図、通常は2誘導だけしか記録できません)も揃えています。
平成24年度からはQT延長症候群の遺伝学的検査も保険診療で開始し、オーダーメイドの治療を心がけています。

先天性心臓病は心房中隔欠損や心室中隔欠損など単純に心臓に穴が開いている病気から、ファロー四徴症、完全大血管転位、総肺静脈還流異常、単心室(フォンタン手術後)等の複雑心臓病まで多岐にわたります。10~20年前に手術を受けて成人されたあとに遠隔期後遺症が出ることもあり、現在先天性心臓病は大人の病気とされています。当科では、そのすべてを新生児から成人まで診療しています。

紹介していただく数も、検査件数も増加しています。心エコー検査は年間約1,900件、24時間(ホルター)心電図が年間約600件、運動負荷試験が年間約1,000件、うちトレッドミル運動負荷試験が年間約100件のペースで検査ができています。これからもご紹介よろしくお願い申し上げます。

(思春期(高校生)の生活習慣病予防に関する提言-ガイドライン策定に向けて-)を掲載しました。
部長の吉永らのグループにより、厚生労働省科学研究の一つとして小児期の生活習慣病予防に関する研究が行われ、その成果が『思春期(高校生)の生活習慣病予防に関する提言-ガイドライン策定に向けて-』としてまとまりました。思春期の生活習慣病予防に役立てば幸いです。
(『小児のメタボリックシンドローム-私たちは事実を伝えているか-(現状編)』)を掲載しました。
厚生労働科学研究等で得られたデータをもとに、指導者向けのPDFfileを作成致しました。参考にしていただければ幸いです。説明文も添付してあります。

小児のメタボリックシンドローム-私たちは事実を伝えているか-
小児のメタボリックシンドローム(説明文)

トピックス

小児科のお知らせ

臨床研究

小児科では当センターの倫理委員会の承認を得て、下記の臨床的な研究を行っています。

QT延長症候群患児の診断および管理基準作成に関する研究
部長の吉永は日本小児循環器学会の研究委員会の一つである『QT延長症候群患児の管理基準に関する研究』委員会の代表委員として、QT延長症候群に関する臨床的研究を続けています。
よりよい診断基準および管理基準をつくるため努力しています。最近、小児期のQT延長の診断基準を発表しました。興味のある方は下記論文をご参照下さい。管理基準についても検討を続けています。

Hazeki D, Yoshinaga M, Takahashi H, et al.
Cutoffs for screening prolonged QT intervals from Fridericia’s formula in children and adolescents.
Circ J, 2010;74:1663-1669.

小児の肥満とメタボリックシンドロームに関する研究

生活習慣病{内臓肥満、高血圧、糖尿病、中性脂肪高値、HDL コレステロール(善玉コレステロール)低値}のいくつかをあわせ持つ状態をメタボリック症候群と呼ぶようになりました。平成18年度~20年度に厚生労働省の科学研究費をいただき、乳児期・思春期の生活習慣病の研究を行いました。

成果の一部は本ホームページ中の『思春期(高校生)の生活習慣病予防に関する提言』に記載致しました。
分析を進めていくと、一つの生活習慣病を持つと加速度的に他の生活習慣病を併せ持つこともわかりました。その中でも内臓肥満(腹囲の増加)を最初に持つことが最も危険な状態であることもわかりました。

興味のある方は研究業績(英文論文抄録和訳集の10、13、邦文論文要旨集の1、2) をご参照下さい。

平成24年度から再び厚生労働省の科学研究費をいただき、『未成年者、特に幼児、小・中学生の糖尿病等の生活習慣病予防のための総合検診のあり方に関する研究』を進めています。

一部のデータを指導者用のスライドとして『小児のメタボリックシンドローム-私たちは事実を伝えているか-』を掲載致します。 『現状編』と『対策編』の2回に分けて掲載いたします。
初回は『現状編』注)です。ご利用いただければ幸いです。
小児のメタボリックシンドローム-私たちは事実を伝えているか-(現状編) 注;各スライドの内容は「小児のメタボリックシンドローム(説明文)」に記載してあります。

肥満度の計算方法
肥満度は下記の順に計算します。
標準体重の算出
年齢別、男女別の式の中の[身長]のところに、現在の身長を入れて計算して下さい。答えが標準体重になります

年齢 男子 女子
5歳 0.386 ×[身長]-23.699 0.377 ×[身長]-22.750
6歳 0.461 ×[身長]-32.382 0.458 ×[身長]-32.079
7歳 0.513 ×[身長]-38.878 0.508 ×[身長]-38.367
8歳 0.592 ×[身長]-48.804 0.561 ×[身長]-45.006
9歳 0.687 ×[身長]-61.390 0.652 ×[身長]-56.992
10歳 0.752 ×[身長]-70.461 0.730 ×[身長]-68.091
11歳 0.782 ×[身長]-75.106 0.803 ×[身長]-78.846
12歳 0.783 ×[身長]-75.642 0.796 ×[身長]-76.934
13歳 0.815 ×[身長]-81.348 0.655 ×[身長]-54.234
14歳 0.832 ×[身長]-83.695 0.594 ×[身長]-43.264
15歳 0.766 ×[身長]-70.989 0.560 ×[身長]-37.002
16歳 0.656 ×[身長]-51.822 0.578 ×[身長]-39.057
17歳 0.672 ×[身長]-53.642 0.598 ×[身長]-42.339

肥満度の計算方法(現在の体重が標準体重の何%増しかを計算するもの)
【肥満度 (%)】= {([現在の体重]÷[標準体重])-1} × 100

乳児期の突然死予防に関する研究
乳児突然死症候群については御存じの方も多いことと存じます。それまで元気であった1歳未満の赤ちゃんが、解剖によっても原因がわからない理由で睡眠中に突然死するものをいいます。

生後2~4か月に多いことが知られています。頻度は減少しつつありますが、まだ約7, 000人に一人が亡くなっています。

最近の研究により、乳児突然死症候群として死亡した乳児の遺伝子検査により、QT延長症候群の遺伝子変異を持っていた乳児がいたこと、遺伝子判明率を勘案すると、乳児突然死症候群として死亡している中の17%程度はQT延長症候群によるものと推測できることが分かってきました。

『乳児期QT延長症候群の診断基準と治療アルゴリズム作成による突然死予防に関する研究』で厚生労働省の科学研究費をいただき、乳児期のQT延長症候群のスクリニング方法と治療方法について研究を進めています。

英文論文抄録和訳集の4、14、総説の7「乳児突然死症候群とQT延長症候群」もご参照下さい。

病気の説明(肥大型心筋症とQT延長症候群)

肥大型心筋症とQT延長症候群は突然死を起こす可能性のある病気のため、説明用のパンフレットを作っています。
“この説明文書も読んでみて下さい”と外来での説明の後にお渡ししています。小児循環器担当の先生あるいは御家族の方ともに、参考になれば幸いです。

肥大型心筋症
QT延長症候群
QT時間に影響を及ぼす薬剤について

肥満度について

肥満の程度の判断にはいくつもの方法がありますが、日本で小児によく用いられているのは『肥満度』です。

肥満度(%)={(現在の体重÷標準体重)-1}×100 で計算します。標準体重は表の標準体重計算式から計算します。
性別、年齢別に計算式は異なっています。身長をいれたら、標準体重が計算できます。 標準体重という言葉を使っていますが、日本人小児の平均値と考えて下さい。

日本では文部科学省が毎年「学校保健統計調査報告書」が出していますので、日本人小児の平均値を算出することができます。計算式は10年毎に改訂され、現在は1990年と2000年の報告書から作られた計算式が使われています。どちらを用いても結構です。目的により変更して下さい。私は過去のデ-タとの比較を行うことが多いので、いまでも1990年のデ-タからの計算式を用いています。

標準体重計算式1990年版
標準体重計算式2000年版

研究実績(過去3年間)

添付のファイルをご覧ください。英文論文については抄録和訳集、邦文論文についてはその要旨集も添付しております。 研究実績(過去3年間)
抄録和訳集
和文論文 要旨集

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