独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

診療の最前線 年間アーカイブ

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脳血栓回収療法250例達成

 近年、詰まってしまった脳の太い血管に対してカテーテルによる血管内治療が普及してきました。鹿児島医療センターも例外ではなく、毎年約40-50症例の治療が必要な患者さまが救急搬送されてきます。血栓回収療法の有効性が確立したのが2014年であり、鹿児島医療センターも同じ年に実施開始となりました。10年たった今、鹿児島医療センターでは通算250例の治療を患者さまに行いました。これは、救急隊や連携病院の先生、院内の先生方、多職種の方々のご協力のおかげで成り立っているといっても過言ではありません。脳卒中が急ぐ病気であるということが広く知られるようになってきたからこそ、今後も多くの医療関係者の方々のご協力が欠かせない分野であります。

心原性ショックとは? 補助循環用ポンプカテーテル(Impella®)導入

 当院は鹿児島県の循環器診療の中心的な役割を担っており、重症や多くの疾患を有する患者さまに標準治療のみならず高度で複雑な治療を中央に遅れることなく、鹿児島の患者さまに安心安全に提供する責務を担っております。

 特に急性心筋梗塞や不安定狭心症、致死性不整脈、重症心臓弁膜症、劇症型心筋炎、重症の急性心不全は迅速に集学的な治療が必要であります。当院では24時間、365日循環器医師が常駐しており、そのような病院は、鹿児島県には少なく、救急患者の受け入れのみならず、適切な治療を可能なかぎり迅速に施行し、救える命、救わねばならない命を落とさないよう体制づくりをおこなっています。

電気生理学的検査・カテーテルアブレーション 3000例達成

 現在の高周波によるカテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)は1987年から行われている、頻脈性不整脈に対するカテーテルで行う治療法です。頻拍性不整脈に対する非薬物療法は1969年にWPW症候群に対して外科治療が行われ、1994年から経皮的カテーテル心筋焼灼術として保険適応され、多くの施設で施行されるようになりました。主な適応疾患は、上室性頻拍、心房粗動、心室頻拍、心室期外収縮などですが、2000年頃からは心房細動も対象となるようになり、飛躍的に手術件数が増加しています。また、近年の三次元画像診断装置が発展し、より複雑な頻拍の治療も可能となり、心臓術後の心房頻拍など複雑な電気回路が想定される頻拍も積極的に治療しています。

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