【末梢血幹細胞採取を行った方々ヘ】保存期間が5年を超えた凍結細胞廃棄のお知らせ

当院で、自家末梢血幹細胞採取を行った患者さまや、同種末梢血幹細胞採取を行ったドナーさまへ、凍結保存された造血細胞で、保存期間が5年を超えた凍結細胞廃棄のお知らせ

１．本通知の対象者となる方
　過去に当院にて自家末梢血幹細胞採取を受けられた患者さま、もしくは同種末梢血幹細胞採取やドナーリンパ球採取を受けられたドナーさま。(当院血液内科に現在も通院加療されておられる患者様については対象外です。別途、主治医の方から御連絡させて頂きます。)

２．通知事項
　末梢血幹細胞・リンパ球などの凍結保存された造血細胞の中で、保存期間が5年を超えた凍結細胞は廃棄させて頂きます。

３．背景と経緯
　当科では、自家移植の適応のある患者さまやドナーさまから採取された末梢血幹細胞を、簡易凍結法により -80℃のフリーザーで凍結保存してきました。この方法では細胞凍害保護液を使用して細胞を凍結保存しますが、保護液の技術情報によりますと、推奨される保管期間は-80℃では1年程度とされています。患者さまの病状の変化やその他の理由で使用されなかった幹細胞が、長期間保存されたままになっています。長期間-80℃におかれた凍結細胞は劣化して増殖能が低下している可能性が高く、これらの細胞を今後実際に移植に使用するのはきわめて困難と考えられます。このため5年以上経過した検体については、2024年3月末までにお問い合わせがない場合には、適切な方法で廃棄処分させていただくことと致しました。保管を希望される場合には、別途ご相談させていただきます。凍結細胞の廃棄に該当する各患者さま並びに御家族の方、ドナーさまには、本通知でもって個別なお知らせに代えさせて頂きたいと思いますので何卒よろしくお願い申し上げます。

４．お問い合わせ先
ご質問等がありましたら、下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
2023年5月15日
鹿児島医療センター、血液内科
電話：099-223-1151（代表）