独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

文字の大きさ

お知らせ

第4回心臓・血管病市民公開講座の質問と回答

2014年4月6日(日) イベント


・適度に運動もして食事も控えていますが、なかなか痩せません。なぜでしょうか。 (68歳 男性)
 まず、今の体重はどれくらいでしょうか?標準体重より、かなりオーバーしていれば減量する必要がありますが、食事を摂らなかったり、主食(ご飯など)を食べないで、おかずのみを食べるという偏りは好ましくありません。 食事に関しては、内容を確認しないとはっきりお答えできませんが、菓子類やジュース類、果物の食べ過ぎはないですか?また、食べ方が早くはないですか?減量はかなり個人差があります。かかりつけの診療機関で栄養食事指導を受けてみてはいかがでしょうか。

・高脂血症や脂肪肝は脂の摂り過ぎが原因でしょうか。また、食後は甘いものが欲しくなり食べていますが糖分も原因でしょうか。(50歳 女性)
 高脂血症や脂肪肝は、脂肪の摂り過ぎもありますが、菓子類や果物など ショ糖や果糖などの糖質の摂取が主な原因となります。食後の甘い物は欲しいところですが、習慣化してしまうと生活習慣病の原因になりますので、甘い物の間隔を2日以上は空けるとか、低カロリーの物を選択するとか、乳製品などを代用するなど工夫してみてはいかがでしょうか。食事では、植物油はコレステロールを下げてくれますが動物性の脂や内臓系の肉類はコレステロールを増やすので肉より、魚や大豆製品を中心に心がけてみてはいかがでしょうか。食生活には個人差もあり、甘い物はストレス解消でもあります。ストレスがたまらない程度に、調整が必要です。かかりつけの診療機関で栄養食事指導を受けてみてはいかがでしょうか。

・突然死の予兆みたいなものはあるのでしょうか。(46歳 男性)
 予兆自体の確定は難しい側面があると思われます。ただし、その可能性のある一例をあげますと、失神発作などをおこした場合では重篤な不整脈が原因の場合があり得ます。その際は緊急受診を行うようにして検査等をうけることをおすすめします。

・スパスムはなぜ明け方に多く発生、発作が起こるのでしょうか。(57歳 男性)
 冠攣縮性(スパスム)狭心症は、労作性狭心症に比べ安静時特に夜中明け方に発作を生じやすいと言われております。その理由としては、交感/副交感神経のバランスが崩れることが関係していると考えられています。

・7年前発症の心筋梗塞(ステント治療済み)以来、毎日バイアスピリン100mgを1錠ずつ飲んでいますが、将来的に飲み続けても問題はないでしょうか。脳出血等の副作用が心配です。他に、リスクのより低い薬は開発されていないのでしょうか。また、2~3日に1錠の服用でも良いのではないでしょうか。(68歳 男性)
 お薬の服用に関しては、常に薬を飲むことによるメリット、デメリットのバランスで考えます。バイアスピリンを100mgの低容量(小児用のアスピリンとほぼ同量)を服用し続けることで心筋梗塞を約20%予防できます。この効果が脳出血を生じるリスクを大幅に上回ります。この理由で出血など生じてなければ、一生涯服用していただくことが多いと思います。また、バイアスピリンを明らかに上回る抗血小板薬は今のところ開発が待たれている状況です。

・高血圧の薬を飲んでいますが、正常な値になっても途中で止めることはなぜできないのでしょうか。 (62歳 男性)
 血圧の治療は治すというよりも、薬で血圧を目標値に維持することを目的としております。血圧を目標値に維持することで、脳卒中や心筋梗塞などが予防できます。

・人間ドックの結果表に「安静時心電図 ST低下」と書かれています。特に心配はないと言われましたが、慢性甲状腺炎との関連はありませんか。(71歳 女性)
 安静時心電図のST低下は、もちろん問題ない場合もありますが,心臓肥大、心筋症、狭心症、低カリウム血症などに伴うことが知られております。慢性甲状腺炎で甲状腺ホルモンに異常を来している場合心筋症や心嚢液貯留などを生じる可能性があります。甲状腺ホルモン値が正常であることが重要であると思われます。

・一度、専門病院である鹿児島医療センターを受診したいのですが、紹介状がなければ診てもらえないのでしょうか。また、かかりつけ医に紹介状について言いづらい場合は何か他に良い方法はないのでしょうか。(74歳 女性)
 紹介状のない場合は、初診料282点(3割負担の方で846円)とは別に選定療養費として2,700円(税込)をお支払いいただいています(耳鼻咽喉科については初回紹介制)。

・私は月に1回心臓病で鹿児島医療センターにかかっています。他の科の診察をしてもらいたい場合は、紹介状がないと診てもらえないのでしょうか。(69歳 女性)
 院内での他の科への紹介の場合、診療情報提供料は発生しませんので、主治医へ御相談ください。

・今、心臓の薬を飲んでいますが病院を変えてみるというのはどうなのでしょうか。また、CT検査は度々してもよろしいのでしょうか。(72歳 女性)
 まずは主治医にご相談ください。 必要な検査であれば、経過を見るためにフォローのCTを施行することがあります。疾患によってCT検査を施行する回数は異なります。 セカンドオピニオンを利用するのも良い方法だと思います。

・バイパス手術後、7年が経過しましたが現在もトラウマがありいつも心配です。ご指導をお願いします。(74歳 男性)
 狭心症の再発を心配されていらっしゃるのであれば、術後7年経過していますので、一度、循環器内科を受診されることをお勧めいたします。

・洞不全症候群(徐脈・頻脈)と診断されています。いずれペースメーカーと言われています。普段の生活での注意点があれば教えてほしい。(58歳 女性)
 洞機能不全症候群については、色々な不整脈が含まれており一概には言えませんが、基本的には他の疾患同様、日常生活の注意点は変わりないと思います。具体的には、ストレスをためない、塩分の取りすぎに注意する、暴飲暴食を控える、適度な運動を心がけるなどが挙げられます。ペースメーカーについては、家庭内で特に注意する点はありませんが、電磁調理器などの取り扱いに注意が必要です。個別については、主治医にご確認ください。

・私は突発性拡張型うっ血型心筋症で、現在治療中です。突然死はあるのでしょうか。 (76歳 男性)
 拡張型うっ血性心筋症は突然死の可能性がありますが、現在の心機能の程度や症状の程度によります。突然死の多くは頻拍性心室性不整脈によるものです。その予防には心臓の状態をなるべく良く保つことが重要です。それでも心室性不整脈が起こりやすい状況だと判断される時には、植え込み型除細動器の植込みが必要になります。 しかし、植え込み型除細動器を植込んだからと言って不整脈が抑えられるわけではありません。治療の柱は、日常生活で過労を避け、塩分や飲水過多など心不全の増悪を避けることです。内服などで心臓の状態をなるべく良くし、心室性不整脈の出現を減らすことです。その上で心室性不整脈が発生した場合にその不整脈を止める役割をするのが植え込み型除細動器です。 患者さま個々で、除細動器の植込みをいつ行うべきかについては、ガイドラインが示されていますので主治医とよく相談してください。

・カテーテルアブレーション治療後の薬はどれ位の期間、服用すれば良いのでしょうか。副作用の不安があります。(67歳 男性)
 不整脈の種類によって異なります。発作性上室性頻拍症や、特発性心室頻拍などはカテーテルアブレーション後、内服を中止することがほとんどです。 最近多く行われるようになった心房細動では、施設で対応が異なりますが、抗不整脈剤は少なくとも3ヶ月は飲んでもらうことが多いと思います。その他にも、心房細動とは直接関係のない、抗凝固薬(脳梗塞などの塞栓症予防薬)、胃酸分泌抑制薬(アブレーションに伴う合併症予防のため)なども内服されているのではないかと思います。その中止時期については個々の施設によって多少異なる場合がありますので、主治医と相談してください。特に、抗凝固薬(脳梗塞などの塞栓症予防薬)については、心房細動のコントロールが良くても、継続して服用していただくことも多く、確認が必要です。

独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター
099-223-1151
〒892-0853
鹿児島県鹿児島市城山町8番1号
fax:099-226-9246
お問い合せはコチラ

page top

Copyright © 2015 National Hospital Organization Kagoshima Medical Center All Rights Reserved.


by Bliss Drive Review