独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

血液内科について

 血液内科は急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍を中心に血液造血器疾患全般を診療しています。

血液内科

 西4階病棟にはクラス6以上の無菌室を5床、クラス7以上の無菌室を14床有しており造血細胞移植治療が可能となっています。
 また病棟には造血幹細胞採取装置があり、自己末梢血幹細胞や血縁者間末梢血幹細胞、またドナーリンパ球の採取が可能で採取した細胞は院内にあるフローサイトメトリーで採取後、短時間で造血幹細胞やドナーリンパ球の数を測定し、必要な数が採取できているかどうか調べることができます。

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 自己末梢血幹細胞移植、血縁者間造血幹細胞移植のみならず、骨髄バンク移植認定施設、臍帯血バンク移植認定施設にも認定されていますので非血縁者間の骨髄及び末梢血幹細胞移植、臍帯血移植にも対応できます。

 一口に移植治療と言ってもこのようにいろいろな方法と目的があり、自己末梢血幹細胞移植は主に通常の抗がん剤治療に難治性の悪性リンパ腫や多発性骨髄腫の患者さまに大量の抗がん剤治療を施行した後に骨髄を回復させるために行いますし、臍帯血移植は成人には幹細胞の数が少ないという難点はありますがHLAが適応していればすぐに移植が可能で早急な移植が必要でかつ血縁者や骨髄バンクにドナーが見つからないといった患者さまに対して有効です。

 また、移植前には前処置として大量の抗がん剤や放射線治療を行いますが、当院では全身照射も可能です。

 造血幹細胞移植にあたっては早期からチーム医療としてソーシャルワーカー、心理療法士、管理栄養士、理学療法士、薬剤部、歯科口腔外科等の他職種と連携して患者さまの移植治療を支え、早期に社会復帰が可能となるように努めています。

 この度、同種移植後フォローアップのために2017年11月1日から移植フォローアップ外来を始めます(完全予約制)

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移植後フォローアップ外来風景

 移植後合併症の早期発見や治療に役立て、移植後の患者さまの様々な問題を一緒に考えていきたいと思います。

 さらに最近血液内科領域では多発性骨髄腫を始めとして次々と新規薬剤が登場してきています。こうした新規薬剤を取り入れて、一人一人の患者さまに応じた最良の治療が可能となるよう心がけております。

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